知的財産ニュース 特許庁、中国内知財権保護に関するガイドブックを発刊

2015年8月5日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、中国進出企業が必ず知っておくべき知財権活用及び保護方法を紹介した「中国進出企業向けの中国知財権活用及び保護ガイド」を発刊したと4日発表した。

最近中国は、知財権専門裁判所を設立し、世界の知財権保護水準に合わせるために関連法の改正を進める等、知財権の環境改善を図っているが、模倣品によって中国内の韓国企業が受ける被害は依然として深刻だ。

また、中韓FTA妥結以降、中韓間の貿易はさらに活発化しているが、中国進出企業の「先進出・後権利確保」慣行等により、知財権侵害に遭いやすいのが現状だ。

このような中、特許庁は、中国の知財権制度への理解を深めるための情報や、中国における積極的な知財権管理戦略を立てる上で役立つ情報を集め、ガイドを発刊した。

同ガイドには、韓国企業が中国進出する前に必ず知っておくべき知財権関連事項や無審査登録を採用している中国実用新案制度の有効性、知財権侵害に遭ったときの対応策等が紹介されている。

クォン・オジョン産業財産保護協力局長は「中国進出を計画している企業は、進出に先立ち、予め中国における知財権管理戦略を講じておく必要がある」とし、「ガイドに紹介されている様々な事例がその戦略作りに役立つものと期待できる」と述べた。

特許庁は、地域知識財産センター、地方中小企業庁、KOTRA、貿易協会、商工会議所等、関連機関を通じてガイドを企業に配布する計画であり、ガイド全文は特許庁のホームページ(www.kipo.go.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)にてダウンロードすることができる。

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