知的財産ニュース サムスンの折れ曲がるディスプレイ、米国で特許取得

2015年7月10日
出所: デジタルタイムズ

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サムスンは、去年出願したフレキシブルディスプレイ特許が米国特許庁(USPTO)から承認を受けた。今回の特許は、TVやタブレッドPC等に使用可能な、折れ曲がる方式のディスプレイに関する内容で、OLEDやLCDの両方に適用できるという点で業界の関心を集めている。

米国特許庁が7月9日に発表した内容によると、サムスンディスプレイが去年5月1日に出願したLCD 、OLEDのフレキシブルディスプレイ特許が7月7日付で正式に特許登録(特許番号9078362)された。サムスンディスプレイ開発室のキム・ヒョンクォン首席が開発した今回の特許は、フレキシブルディスプレイパネルと回路の基板がともに曲がる技術を骨子としている。

これは、サムスン電子が2016年を目途に開発している、半分に折れ曲がる事が可能なスマートフォンにも影響するとみられる。

サムスンは、特許庁に提出した書類において、今回の特許はTVやタブレッドPC等8インチ以上の製品群にも使用できると説明している。注目すべきなのは、一般的にフレキシブルの具現が困難だったLCDパネルにおいても、曲げられるディスプレイを実現できるようになったことである。

ディスプレイ業界の関係者は「LCDの場合は、バックライト(BLU)が入っているため、フレキシブルの実現が困難だった。フレキシブルパネルの生産のためにOLED投資を考慮していたLCDパネルメーカーは大きな興味を見せると思われる」と述べた。

ファン・ミンキュ記者  hmg815@dt.co.kr

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