知的財産ニュース 海外商標出願が容易に

2015年3月13日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、米国・欧州・日本・中国・韓国で共通認定される商品・サービス業の名称を容易に検索できるウェブサイト(TM5 ID List Website)サービスを開始した。

商標(ブランド)を各国に出願して権利として保護を受けるためには、商品と商品分類を正確に指定して出願しなければならないが、外国特許庁および知的財産に関する国際機構の商品名称と分類が若干ずつ異なる場合があり、海外で商標を出願するときの隘路事項になっていた。

世界知的所有権機関(WIPO)を介して海外に出願する場合、商品名称および商品類の問題によって欠陥が発生した割合が2013年に25.3%、2014年上半期に17.1%に達した。

これまで特許庁は、このような海外出願の問題を解消するため、外国特許庁およびWIPOと持続的に協力事業を進め、英国・フランスなど42カ国の外国特許庁およびアフリカ広域知的財産機関(The African Intellectual Property Organization)など国際機構の商品名称および商品類を検索できる韓国語TMclass(http://tmclass.tmdn.org/ec2/?lang=ko)ウェブサイトを2013年に立ち上げたほか、WIPOで認める商品名称および商品類を韓国語で検索できる韓国語MGS(Madrid Goods and Services‐http://www.wipo.int/mgs/?lang=kr)ウェブサイトを2014年6月に立ち上げた。

今回のTM5 ID List Website(http://oami.europa.eu/ec2/tm5外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は、世界中の商標出願の約7割を占めるTM5(米国・欧州・日本・中国・(韓国))と協調して構築したもので、同国の特許庁において共通認定される約15,000件の商品名称を簡単に検索することができ、海外出願人の利便性が画期的に向上される見通しだ。

TM5 ID List Websiteに登載された商品名称および商品類区分は、TM5でそれぞれ毎月30件ずつ提案してTM5全員の承認を得たもので、同ウェブサイトで検索された商品名称および商品類区分によって米国・欧州・日本・中国・韓国に商標を出願する場合、商品名称の不明確または商品類のミスによる拒絶はなくなる。

商標デザイン審査局のチェ・ギュワン局長は、「TM5に商標を出願する企業は、海外代理人の費用削減および迅速な権利獲得のためにTM5 ID List Websiteを介して商品名称を検索し、出願することを勧めたい。海外出願人の利便性向上に向けて、今後もTM5との協力を一層強化していく予定だ」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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