知的財産ニュース サムスンの米国における特許ポートフォリオ構築が業界一位となり、これを追うアップルの追撃もスピードアップ

2015年4月19日
出所: 電子新聞

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サムスンが米国最大の特許ポートフォリオ保有業社として浮上した。これにより最大競争社であるアップルは特許戦争に備え特許ポートフォリオ構築にスピードアップした。

サムスンが米国において昨年基準で5万5000件以上の特許を保有し、単一企業の中で最も多い特許ポートフォリオを構築したと、専門ジャーナルIAM(Intellectual Asset Management)を引用しテレグラフが19日に報道した。

IAMが最近発表した年次報告書の「世界で米国特許を最も多く保有した業社100位(US Patent 100)によると、サムスン電子は米国において、昨年基準で前年度(4万7887件)より16%増加した5万5417件の特許を保有し1位となった。

IBMは前年より10%増しの4万4278件で2位となり、キヤノンは3万7683件を保有し3位を占めた。パナソニックとソニーがそれぞれ3万149件と2万9281件で後を続いた。

サムスン電子の最大競争社のアップルの動きも素早くなった。アップルは最近3年間に保有特許を毎年平均25%増やした。これは業社の中で最も高い増加率の数値である。今後発生する特許戦争に備えるためであると解釈される。アップルは現在1万942件の特許を確保し42位を占めた。

ジョフ・ワイルドIAM編集長は、「サムスンとアップル間の特許戦争は終わりに近づいているが、2社が特許を備蓄することを中断したということではない」とし、「2社は互いにコア特許の所有権により市場から追い出されないために膨大な特許ポートフォリオの構築に継続して投資している」と述べた。

一方、100位の中に入った業社のほとんどは、日本・米国・韓国・台湾業社であり、イギリス・中国企業は順位圏の中に入れなかった。

さらに、ジョフ・ワイルドIAM編集長は、「イギリス業社は他国の企業より特許に投資する可能性が低く、研究開発(R&D)の支出が比較的に低い。また、特許を不必要な費用として取り扱ったりしている」と述べた。テレグラフは多くのイギリス業社がサービス業種であるため、特許で保護できる発明や革新そのものが少ないと付け加えて述べた。

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