知的財産ニュース 韓国産バッテリー、グローバル特許競争力もトップ
2015年1月12日
出所: 電子新聞
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韓国のバッテリー業界がグローバル市場においてシェアはもちろん、特許競争力でも優位に立っていることが分かった。
12日、市場調査会社のSNEリサーチによると、電気自動車向けバッテリーシステム市場において韓国企業が保有している特許数は1,039件で、1,482件の米国に次いで2番目に多く、日本が989件、欧州が560件の順となった。バッテリーシステムの特許は、電気自動車向けバッテリー管理システム(BMS)を含め、容量および熱制御技術など6分野に至る。韓国企業が電気自動車の最大市場である米国と欧州で快進撃している上、これまでバッテリー産業で優位に立っていた日本の特許数を上回ったのは、今回が初めてだ。
LG化学は単一企業として米国と欧州で最も多い特許数(443件)を保有し、サムスンSDIも271件で第2位となった。サムスンSDIが買収したSBリモーティブの特許数と合わせると約400件に上る。要するに、米国と欧州の特許中、LG化学とサムスンSDIが70%以上を占めていることになる。
SNEリサーチは、「米国と欧州を中心に電気自動車市場が成長を遂げている中で、韓国バッテリーメーカーによる特許シェアが70%に上っている。韓国企業が電気自動車向けバッテリーの供給先も最も多く確保しているだけに、当分は市場をリードしていくと見込まれる」と説明した。
昨年、電気自動車向けバッテリーのグローバル市場は約700MWh規模に成長した中で、LG化学とサムスンSDIがそれぞれ1位と2位となり、約42%のシェアを握っている。
一方、同分野の有効特許4,000件のうち、サムスン電子によるものは4件に過ぎず、電気自動車向けバッテリーに関する開発はサムスンSDIが主導していることが分かった。
パク・テジュン記者
米国 |
特許数 |
欧州 |
特許数 |
---|---|---|---|
LG化学 |
290 |
LG化学 |
143 |
サムスンSDI |
187 |
サムスンSDI |
84 |
SBリモーティブ |
103 |
パナソニック |
54 |
日立 |
70 |
SBリモーティブ |
41 |
PEVE(日本) |
63 |
日立 |
29 |
テスラー |
51 |
トヨタ |
25 |
日本 |
特許数 |
韓国 |
特許数 |
---|---|---|---|
トヨタ |
159 |
LG化学 |
239 |
日立 |
117 |
サムスンSDI |
216 |
日産 |
105 |
現代起亜自動車 |
189 |
LG化学 |
94 |
SBリモーティブ |
73 |
三菱 |
55 |
LG電子 |
48 |
LEJ(日本) |
42 |
パナソニック |
32 |
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