知的財産ニュース 特許庁の「デザインマップ」、人気の秘訣は?

2015年4月27日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、韓国、米国、日本、欧州など主要国のデザイン権情報を検索し、デザイン権に関するコンテンツの提供を受けられるデザイン知識財産権ポータルであるデザインマップ(designmap.or.kr)の昨年度のアクセス数が2009年のサービス開始以来初めて200万人を超え、今年度の第1四半期も前年比5.1%増加した58万人に上ったと発表した。

※年間アクセス数:('09)28万人→('10)64万人→('11)136万人→('12)139万人→('13)190万人→('14)227万人(前年比19.5%増加)

このようなデザインマップの人気の秘訣は、デザイン権の興味深い最新ニュースを掘り起こし、専門家だけでなくデザイナーや一般人にも分かりやすいコンテンツとして提供することで、デザイン権を確保するための必須コースとして定着してきたためだと見られる。

デザインマップを通じて提供される先輩デザイナーの経験談と特許庁の審査官、弁理士などの知識財産権専門家が説明するノウハウは、新商品の開発やデザイン出願などを準備するデザイナーとスタートアップ企業の間で活用されている。また、特化した検索サービスは、競合会社のデザイン出願動向と戦略を把握するに有効なツールとして使われている。

デザインマップは、現在合計83種類の物品、約72万件の国内・国外のデザイン権情報が構築されており、今年はデザイン専攻の大学生を対象に「現場で行うデザイン権セミナー」などの広報活動を介して権利保護に対する認識をより拡散させるほか、デザイン公報の詳細の提供、UIの改編など、ユーザの利便性向上に取り組む予定だ。

商標デザイン審査局のチェ・ギュワン局長は、「創造経済の活性化の中核的主体であるデザイナーと中小規模のデザイン専門企業を支援するため、ユーザにやさしい良質のコンテンツを構築するなど、デザインマップのサービスを持続的に改善していく計画だ」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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