知的財産ニュース サムスン電子、今年の特許使用料だけで1兆ウォン

2014年11月25日
出所: デジタルタイムズ

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サムスン電子が今年1兆ウォンを上回る特許使用料を支払った。

25日、サムスン電子が金融監督院に提出した四半期報告書によると、今年第1四半期から3四半期までの技術使用額は、1兆3,852億ウォンに上った。

四半期別にみると、1四半期に7,543億ウォン、2四半期に6,209億ウォン、3四半期に100億ウォンだった。第1~2四半期に支払った技術使用料が多い理由は、今年初旬、グローバルIT企業と包括的な特許相互契約を相次いで締結したためだ。

サムスン電子は、今年1月に米半導体メーカーのラムバスと特許使用契約を10年延長し、グーグル・エリクソンとは特許共有契約を締結した。2月には、この10年間特許ポートフォリオの強化に取り組んできたシスコとも特許共有契約を結んだ。特にグーグル・シスコとの契約は、従来の特許はもちろん、今後10年間出願する全ての特許の使用を含むもの。

サムスン電子が技術使用料として年間1兆ウォンを上回る金額を投じたのは、2010年以降4年ぶりのことだ。サムスン電子は、2010年にコダック・シャープなどと特許共有契約を、ラムバスなどと特許使用契約を締結し、史上最多の1兆8,213億ウォンを使用した。

2003年(1兆2,972億ウォン)と2004年(1兆4,000億ウォン)にも1兆ウォンを超える費用を技術使用料として支払った。2003年には日本企業と戦略的提携を締結し、2004年にはソニー・東芝・IBMなどと大規模の特許契約を結んだ。

サムスン電子は国内・国外企業の特許技術を使用する代わりに商品売上の一定割合を当該企業に配当するか、四半期または年度別に特許使用料を支払っている。

キム・ユジョン記者

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