知的財産ニュース 特許情報の次世代データ共有技術(LOD)サービスが開始

2014年11月27日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、次世代データ共有技術のLOD(Linked Open Data)技術を適用した特許LODサービスを27日から開始する。

LODは、ウェブ上のデータを連携し、巨大なデータベースのように活用できる技術のことで、LODを介して自由にデータを得て、加工することができるというメリットがある。

同サービスは、創造経済の主要動力である公共データの開放政策によって、民間でも特許データを容易に活用できるよう、2014年に未来部の「ICT基盤の公共サービス促進支援事業」を通して推進された。

特許LODは、特許・デザインなどの産業財産権情報と審判情報などの行政情報、分類コード情報、類義語辞書など5種類を盛り込んでいる。

キーワード検索を中心とする従来の情報システムは、必要とするもの以外に不要な情報まで検索されるため、もう一度情報を絞らなければならないという不便があったが、LODを構築すると、データ間の情報を分析し、もっと正確な情報を提供することができる。

例えば、従来の特許情報検索は、特許出願に関する出願人、発明者、請求項などの詳細情報の提供するものだったが、データ間の連携性がなく、特定出願人が有しているその他特許や商標、デザイン情報を連携して検索するに手間がかかった。

こうした問題を解決した特許LODの場合、出願人情報だけ知っていると、同出願人が出願した特許、商標、デザイン情報などを簡単に連携して確認することができる上、特許LODの出願人情報と韓国科学技術情報研究院(KISTI)の学術情報LODの研究者情報をマッチングすると、出願人の研究情報、論文情報などまで照会できる。

特許分野では世界初で構築された特許LODは、信頼度の確保に向けて国際オープンデータ専門機関である英国のODI(Open Data Institute)から国際認証(Standard)を獲得(11.25.)しており、12月中には特許LODを活用した特許間の引用関係分析により、引用の程度を確認できる活用サービスも追加オープンする予定だ。

情報顧客支援局のチェ・ギュワン局長は「今後、民間で特許LODサービスを利用して新しいビジネスを創出することができるよう、様々な支援を行っていきたい」と述べた。

※LODサービスのウェブサイト:http://lod.kipo.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 

お問い合わせ:特許情報活用支援センターヘルプデスク(02-6915-1435)

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