知的財産ニュース 特許分析・技術検証にかかる時間を大幅に短縮

2014年8月17日
出所: デジタルタイムズ

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政府が国内技術を活用する機会と範囲を拡大すべく、ビッグデータを利用した国内外の技術分析システムを構築する。同システムが構築されれば、国内外の特許分析と技術商用化の検証にかかる時間とコストを削減できると見られている。

17日、関連業界によると、韓国科学技術情報研究院は「技術の活用機会および競争情報の分析に向けたビッグデータ・ソリューション」事業を年内に構築する予定だ。

同研究院は、国内技術を活用する機械の発掘と競争情報の分析サービスについて研究するためには、大量の情報を常時分析するシステムが必要との判断の下、同システムの構築に乗り出した。同システムはビッグデータを活用し、大容量の非定型データ(特許、論文、ウェブなど)の保存と分析を並行する役割を担う。

これまで使用していたシステムは、個別サーバーとPCを連動して使用しており、膨大な比較データを分析するには資源があまりにも不足な状況だ。また、従来のデータ分析技術は関係型データベースに保存されている定型的なデータの分析用であり、特許・論文のような非定型データの保存および分析処理には適切ではない。そのため研究院は、定型・非定型データの収集、保存および分析に必要なビッグデータ分析のソリューションを確保することで、多様な技術情報の分析・研究の遂行が可能になると見ている。新たに構築されるシステムはUSPTO特許の20年分を保存し、ウェブを通じてアクセスして従来の特許データ分析を有効に行える形で立ち上げられる。定型デーはもちろん、非定型データまで確保し、論文やウェブデータ、SNSデータなども比較できるようになる。

研究院は「ビッグデータの分析技術を適用したビッグデータ分析のソリューションを構築することで、定型・非定型技術の比較が可能となる。ユーザーインターフェースも改善し、国内技術を活用する機会の発掘と競争情報を分析することができれば、業部効率も高まると期待している」と述べた。

イ・ヒョングン記者

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