知的財産ニュース 自動車業界に飛び火した「ICT特許紛争」

2014年7月22日
出所: デジタルタイムズ

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情報通信技術(ICT)と自動車産業間で融合が加速化していることで、ICTの特許紛争が自動車分野にまで拡大している。

ICTを融合したエコカー、スマートカーなど未来型自動車技術の開発競争が日増しに激しくなっており、紛争はさらに激化すると見られている。

22日、韓国知識財産研究院と関連業界によると、2011年から2013年までの3年間、現代自動車、フォルクスワーゲン、トヨタ、ダイムラー、GMなど、主な完成車メーカーの特許紛争件数は188件に上っているが、そのほとんどがICT技術に関るものだった。

トヨタが70件で最も多く、現代自動車も45件に上った。その次にGM(39件)、フォルクスワーゲン(24件)、ダイムラー(10件)の順だった。

特許紛争の対象になった技術は、カーナビゲーション、カーオーディオ、車載通信ネットワーク、走行制御などに適用されるICT技術がほとんどだった。

自動車電装部品に適用されたICT技術が特許紛争の主なターゲットになっている点、特にスイスのカーナビメーカーであり、パテントトロールであるビーコン(Beacon)社は、大体の自動車メーカーと特許紛争中だ。

AFFINITY LABS OF TEXASとDelaware Radio Technologiesもそれぞれカーオーディオシステムとアナログ・デジタル通信技術特許を武器に特許紛争を起こしている。

AVS(American Vehicular Science)も車両診断およびモニタリングシステムなど、スマートカーに関する重要特許のことで自動車メーカーと訴訟が続いている。

最も多い紛争に巻き込まれているトヨタは、2011年ビーコン社など9社から特許訴訟を提起された上、昨年はAFFINITY LABS OF TEXAS社など6社から提訴された。

特に、AVSは昨年の1年間でトヨタに対して23件の訴訟を提訴した。

現代自動車もターゲットになっている。2011年に7件だった特許紛争が2012年に20件、2013年に18件へ増加した。主な紛争相手は同じくAVSだ。

AVSは車両診断システムと搭乗者の重量感知などの特許を侵害したという理由で、2012年10月と昨年初めにテキサス東部地方裁判所で現代自動車・起亜自動車に対して約10件の特許侵害訴訟を起こした。

今回提訴対象になった現代自動車の技術には、エアバッククッションとエアコン圧縮機、電気切断機などの回避設計が立てられていたら紛争を避けられたはずの特許も含まれており、特許紛争に対する防止策が不十分だったと見られる。

韓国知識財産研究院のキム・ヒョクジュンチーム長は、自動車の急速なスマート化により、衝突回避、自動駐車などに関する特許の増加が目立っていると言及し、これまで特許紛争の主戦場だったIT技術が自動車と融合したことで、紛争の対象が自動車業界にまで広がっているだけに、オリジナル技術を確保する努力とともに、特許紛争に対応できる力量とシステムを強化することが重要だと強調した。

イ・ジュンギ記者

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