知的財産ニュース 海外商標出願、これからはハングルで

2014年6月26日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、海外商標出願人の利便性を画期的に向上させるMGS(Madrid Goods and Services)の韓国語ウェブサイトについて、世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization)と1年以上の協力を重ねた結果、2014年6月オープンを発表した(http://www.wipo.int/mgs/?lang=kr)。

企業がマドリッド国際出願、または直接海外に商標を出願する時、保護したい商品を当該国の言語に翻訳しなければならないが、翻訳上の問題と各国法制度の違いから生じる商品名称の不一致などにより登録が拒絶されるケースが頻発していた。

今回、立ち上げられたMGSの韓国語サイトでは、マドリッド国際出願の場合、保護したい商品名をハングルに入力すると即時英語翻訳が可能となり、WIPOをはじめ、オーストラリア、中国、日本、米国など、19カ国の官庁からの認定可否が表示される。また、英語以外に日本語、トルコ語、中国語など16言語に翻訳する機能も提供しているため、以上の国に直接出願したい出願人に大きく役立つと期待されている。

韓国特許庁商標デザイン審査局のパク・ソンジュン局長は、「WIPOを通じて海外商標出願を行う場合、およそ25%の出願が商品名称などを理由に欠陥通知を受けている。MGS韓国語サイトを通じて、海外商標出願人の利便性が向上すると見込まれている」とコメントした。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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