知的財産ニュース 韓国、PCT特許出願で世界トップ5…中国はトップ3に跳躍

2014年12月26日
出所: 電子新聞

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去年、特許協力条約(PCT)に基づく韓国の特許出願件数が4年連続で世界5位となった。世界PCT特許の中でも韓国の出願特許シェアは、前年同様の水準だった。

韓国科学技術企画評価院は(KISTEP)は、国際連合傘下の世界知的所有権機関(WIPO)のPCT特許出願で、2013年韓国の出願件数が1万2,386件で、世界トップ5となったと発表した。

国別では米国が5万7,239件(27.9%)で首位を維持し、日本が4万3,918件(21.4%)で2位だった。2012年に4位だった中国は、前年比15.6%増加した2万1,516件でドイツを抜いて3位となった。中国は、2010年に韓国を抜いて4位になったことに次いで、ドイツまで追い抜く勢いを見せた。一方、ドイツは1万7,927件と2年連続で特許出願件数が下落した。

PCT出願件数全体の20万5,300件のうち韓国のシェアは6.0%で、前年の6.1%よりは小幅な減少となった。韓国は出願件数が着実に増加しているが、シェアには大きな変動がない。中国は地道にシェアを広げ、今年初めて2桁の10.5%を占めた。

企業別では、パナソニックが2,839件で最も多く、ZTEが2,309件、ファウェイが2,110件、クアルコムが2,050件、インテルが1,871件の順だった。国内企業の中ではLG電子が1,198件、サムスン電子が1,178件でそれぞれ13位と15位になった。

世界上位10位入りの特許出願企業には、日本企業が3社、米国と中国がそれぞれ2社、ドイツ・スウェーデン・オランダ各1社が含まれている。

国内大学の中では、KAISTが104件で7位に上り、浦項工科大学が83件(12位)、ソウル大学が80件(13位)だった。研究寄稿の中では韓国電子通信研究院(ETRI)が87件を出願し、世界研究所順位で11位となった

クォン・コンホ記者

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