知的財産ニュース 新しい電子出願システムが開始

2014年6月13日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、国民のアイデアの安全で便利な権利化を支援するため、新しい電子出願システムを6月16日からスタートする。

この新しい電子出願システムでは、インターネットエクスプローラーをはじめ、クローム、サファリなど、様々なウェブブラウザーから特許を出願できるようにしたほか、複雑な特許関連の書式を簡単に作成できるように工夫するなど、電子出願システムの安全性と利便性を大きく強化した。

韓国特許庁は、国民の特許、商標出願及び審判請求、特許の照会、証明書の発給などをオンラインで対応できる電子出願システム(特許路 www.patent.go.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を1999年、世界で始めてを開発した。こうした動きに後押しされ、韓国の電子出願率は、96%以上(2013年ベース)と、世界最高の水準だ。
新しい電子出願システムの開発は、各種のウェブブラウザーの出現に対応し、インターネットエクスプローラーでしか使用できなかった電子出願システムの改善のニーズを受け入れ、ユーザーの利便性の向上のために推進された。

多様なウェブブラウザーからも利用できるサービスを提供するため、新しい電子出願システムは、最近ではマルウェアを広める媒体として指摘されているActiveX(アクティブエックス)に代替する技術を適用しており、ウェブ標準を遵守しながら、ユーザーが特許の書式を画面上に沿って作成しやすいようPDF技術を適用した。

また、スクリーンリーダープログラムを使用し、視覚障害者の場合は、音声で電子出願サイトを利用できるようにしたほか、色弱者に配慮して画面上で明度の対比が大きいコンテンツを採用した。こうした取組みが評価され、韓国特許庁の電子出願サイトは、韓国障害者人権フォーラムからウェブ接近性の優秀サイトとして認証を受けた。

韓国特許庁情報開発課のキム・クンモ課長は、「特許庁は、より安全で便利に自分のアイデアを出願し、それが確認できるよう、明細書の作成や証明書の発給などの電子出願のシステムを見直していく考えであり、国民の知的財産がより安全に保護されるよう取組んでいきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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