知的財産ニュース 国内最長商標は「セムピョ」、還暦を迎える

2014年7月15日
出所: 韓国特許庁

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特許庁(庁長キム・ヨンミン)によると、1949年11月28日に商標法が制定されて以来、昨年末まで存続している登録商標は811,170件で、存続期間満了・無効・取消などの理由で消滅した商標は424,205件だった。

登録商標のうち、最も長く存続している国内商標は「セムピョ、図:セムピョロゴ 」(60年)であり、その次に「ジンロ、図:ジンロロゴ 」、「ムグンファピョ、 図:ムグンファピョロゴ」、「コムピョ、図:コムピョロゴ 」などがあり、海外の商標としては「ペプシコーラ、図:ペプシコーラロゴ 」(59年8カ月)、「カメル、図:カメルロゴ 」、「IBM、図:IBMロゴ 」、「コカコーラ、 図:コカコーラロゴ」などがある。

国内最長商標である「セムピョ」は、1954年4月6日に醤油、味噌、コチュジャンを指定商品として出願し、1954年5月10日に登録された。その後、5回の更新手続きを経て、現在まで60年以上存続している。

商標の寿命(存続期間)は、商標が登録されてから消滅するまでの期間のことで、国内登録商標の平均寿命は11.7年であり、商標権者が法人(12.1年)である場合が個人(10.7年)の場合より多少長いことが分かった。

※商標権の存続期間は、設定登録があった日から10年であり、商標権者の申請により10年ずつ更新することができる(商標法第42条)。

商標権は財産権であるため、他人に譲渡することができる。また契約などにより商標の使用を許諾する使用権を設定することができるほか、自分の商標権に対する侵害または侵害が懸念される際には、損害賠償、侵害禁止を請求することができる。

特許庁商標審査1課のペク・フムドク課長は、商標の寿命は、事業の成否と密接な関連があるだけに、長らく使用するためには創意工夫があって呼びやすい商標を開発・登録し、知名度を高めて紛争に巻き込まれないように管理していくことが非常に重要だとアドバイスしている。

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