知的財産ニュース サムスン電子、ダイソンに損害賠償訴訟を提起

2014年2月16日
出所: 電子新聞

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サムスン電子が昨年、イギリスのダイソンが提起しては取下げした特許訴訟と関連し、100億ウォンの損害賠償訴訟を提起した。16日の業界によると、サムスン電子は、ダイソンが営業を妨害し、名誉と信用を傷つけたとして、100億ウォンを請求する内容の訴状を14日、ソウル中央地裁に提出した。世界1位のIT企業としてのステータスと、約63兆ウォンに達するブランド価値を踏まえて被害額を算定したと説明した。被害額の一部である100億ウォンを優先請求するものであり、今後、訴訟規模はさらに拡大する見通しだ。


サムスン電子の「モーションシンク」

昨年6月と7月、サムスン電子が国内外に「モーションシンク」を発売すると、2ヵ月後にサムスン電子が特許を侵害したとしてダイソンがイギリス高等裁判所に訴訟を提訴した。ダイソンが問題とした特許は、シリンダー掃除機の輪を回す特許で、掃除機本体と車輪が別々に動き、スムーズな移動を可能とする技術だ。ダイソンは、訴訟を提起した2ヵ月後の昨年11月、自ら訴訟を取下げした。サムスン電子は、「ダイソンの訴訟により名誉が大きく毀損された」として、「類似する行為の再発を防ぐためにも訴訟を提起した」と説明した。

キム・ジュンベ記者

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