知的財産ニュース 産業銀行、知財担保ローン199億ウォン支援

2014年3月10日
出所: 電子新聞

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韓国産業銀行の知的財産担保の貸出商品の支援規模が200億ウォン弱にまで増えた。

産業銀行は、昨年9月末に知財担保貸出し商品を発売後、最近まで、17社に計199億ウォンの支援を行ったと10日に発表した。

1社当たりの平均支援額が10億ウォンを超えることになる。

知財担保貸出し商品は、企業が保有している特許権などの知財に価値評価を実施し、その結果に基づき知財を正式担保として認め、貸出しを行う商品のことで、最大20億ウォンまで支援する。

主な支援メーカーの中では、マルチ映像システム芽メーカーの「ティウォンシステムズ」をはじめ、生体年齢測定サービス会社「エージバイオマティックス」、タイヤ添加剤メーカー「エムアンドビーグリーンアース」、機能性繊維生地の専門メーカー「ベンテックス」などがある。

産業銀行は現在、4社を対象に知財価値評価を進めており、10社に対し追加知財担保貸出しを検討している。

産業銀行が特別資産運用会社「アイデアブリッジ」と共同で発売した知財権ファンド「KDBパイオニア知財権私募ファンド投資信託」も人気上昇中だ。

ファンドは、企業が保有している知財について独立的に収益を創出する資産として認識し、それを媒介に金融面の支援を行う。

計1000億ウォン規模で発売されたファンドは、現在まで505億ウォンが韓国の中小・中堅企業に投資された。

3D立体音響関連の特許権を保有した「ソニックティア」や電動車出入りドアシステム特許権を持っている「ソミョン」、LED公告ソリューション関連の特許権を持っている「韓国キング遺伝子」などに投資された。

とくに、6日には、韓国電子通信研究院に今後発生が期待される特許技術料に基づいて100億ウォンを投資して話題となった。将来発生が期待されるロイヤルティ収入を現時点で現金化して投資した事例だ。

産業銀行技術金融部のチョ・キョンチル部長は、「知財の担保貸出し商品の発売後、メーカーからの反応が良く、今年は、去年より倍増する案を検討している。特許庁などの関連機関と業務連携をし、知財金融市場の基盤を早期に固め、優秀な知財を保有している中小・中堅企業の成長をバックアップしていく構えだ」と説明した。

シン・ソンミ記者

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