知的財産ニュース 韓国製造業の特許価値、79億兆に増加

2014年5月7日
出所: デジタルタイムズ

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韓国の製造企業4319社の特許価値は、2011年ベースで79兆2000億ウォン、ブランド価値は166兆ウォンに達している。韓国知識財産研究院のイム・ソジン副研究委員は、「国内特許及びブランドの経済的価値に関する推定研究」の結果を6日に発表した。

研究結果によると、前年(2010年)に比べ特許価値は60兆7000億ウォンから18兆5000億ウォン、ブランド価値は163兆ウォンから3兆ウォンそれぞれ増加した。調査対象企業の知識資本における特許の割合は12.4%、ブランドは26.9%だ。

特許価値では、サムスン電子が18兆9000億ウォンで1位となった。LG電子(8兆9000億ウォン)、SKハイニックス(7兆7000億ウォン)、サムスンのSDI(5兆3000億ウォン)、現代自動車(4兆2000億ウォン)、サムスン電気(3兆9000億ウォン)、LG化学(3兆3300億ウォン)、ポスコ(3兆3200億ウォン)、LGディスプレイ(2兆4000億ウォン)、サムスン重工業(2兆600億ウォン)が2位から10位にランクインした。

サムスン電子の場合、前年度より特許価値が5兆6000億ウォン増えて2年連続1位の座を守り抜いた。上位10位にランクインされたLG化学、LGディスプレイ、サムスン重工業の3社は、前年より上昇した。ブランド価値の順位においても、サムスン電子は前年に比べて15兆2000億ウォンで1位となった。現代自動車9兆2000億ウォン、起亜自動車8兆3000億ウォン、LG電子4兆3000億ウォン、韓国GM9兆2000億ウォン、KT&G1兆6000億ウォン、現代重工業1兆3000億ウォンだ。前年には2位と3位だった起亜自動車と現代自動車の順位が入れ替わり、現代重工業は、前年より7ランクも上昇してブランド価値の上昇率が最も高かった。また、双竜自動車(8500億ウォン)、現代ハイスコ(8200億ウォン)、LGディスプレイ(6830億ウォン)、ペンテック(6530億ウォン)などが上位20位に新たにランクインした。

イム・ソジン副研究委員は、「最近、企業の価値において、特許やブランドのような無形資産の割合が徐々に増えており、どう活用するかによって企業の明暗が分かれるケースが増えている。特許やブランド価値の企業全体の価値における割合がさらに拡大することが予想されるため、特許とブランド戦略の確立により集中すべきだ」と述べた。今回の研究結果は、資産規模70億ウォン以上の製造企業4319社を対象に行い、企業のシートバランス上の客観的な数値を利用する財務的なアプローチ方法の一つとされる「Simon&Sullivanモデル」を改善・適用して結果を得た。

イ・ジュンギ記者

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