知的財産ニュース アフリカの韓国特許研修

2014年6月23日
出所: 韓国特許庁

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アフリカ諸国が韓国特許勉強に熱心だ。韓国特許庁(庁長キム・ヨンミン)は、昨年7月にKOICAと連携してモザンビーク、コンゴ、タンザニアなどアフリカ6カ国17人の特許関連高位級公務員を対象に特別研修を行ったことに次いで、今年の3月と5月にもレソト、ウガンダなどアフリカ4カ国の審査官に対する知的財産権研修を修了した。研修プログラムに対する各国の満足度も高い。

特に、今回は6月23日(月)から6月27日(金)まで韓国を訪問するザンビア特許・会社登録庁(PACRA)長をはじめとする高位級役員、審査官を対象にザンビア向けの特別研修過程を運用する計画だ。最近、アフリカ諸国で韓国の知的財産に関する研修需要が増えているのは、IP5の一員である韓国特許庁のプレゼンスが高まったことに加え、未来の市場として浮上しているアフリカとの協力関係を拡大するため、韓国特許庁が多大な努力を注いだ結果だといえる。

アフリカ諸国の韓国研修は航空代などのコスト負担により、国際機関の支援や招へいの形で行われるのが一般的だが、今回のザンビア研修過程は、ザンビア側で往復航空代の全額負担を提示するほど積極的な姿勢を見せた上、韓国特許庁からもザンビア側の求める事項を中心とした需要者オーダーメイドの研修プログラムを提供する予定だ。

今回ザンビアの知的財産権研修過程は、国際知識財産研修院で提供するオーダーメイド型教育プログラムとともに、韓国発明振興会、韓国特許情報院、知識財産研究院など、特許関連機関と韓国電子通信研究院(ETRI)、現代自動車アサン工場などの研究所および産業現場の見学プログラムで構成されており、最終日の27日(金)には、韓国-ザンビア特許庁庁長会談を行い、今後の両国間における知的財産権分野の協力方法について議論する。

国際協力課のソ・ウルス課長は「アフリカ地域は新しく注目を浴びている未来の市場であると同時に、今後、韓国企業の投資および進出が増加すると見られる地域だ。したがって、このようなアフリカの高位級公務員を対象にした知的財産権の研修過程を通じて、知的財産権の行政における韓流とともに韓国企業のアフリカ参入に向けた友好的な環境を構築するセールズ外交への第一歩として活用している」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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