知的財産ニュース 韓国、世界のIP出願の成長傾向をリード

2014年12月22日

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韓国が中国、米国とともに2013年世界の知的財産権(IP)出願の成長傾向をリードしたことが分かった。

国連傘下の世界知的所有権機構(WIPO)が最近発行した「2014 World Intellectual Property Indicator」によると、韓国は2013年基準で特許出願が前年比8.3%、商標出願が同10.2%、デザイン出願が同7%増加し、全世界の出願増加率(特許9%、商標6.4%、デザイン2.5%)を大きく上回った。

特許出願は初めて20万件を突破し、2012年と同様に中国、米国、日本に次いでトップ4を維持した。増加率においても前年比8.3%で、トップ10の中で中国(26.4%増)に次いで2番目に高い伸びとなった。

商標出願は、前年比10.2%という急激な増加率を見せ、前年比2段階上昇したトップ8となったが、トップ10の中では中国(13.8%増)、米国(13.4%)の次に高い。

デザイン出願は、前年比7%増加した約7万件で、前年と同様にトップ3を維持した。この増加率は、世界平均の2.5%を大きく上回る数値で、トップ10の中で、トルコ(10.3%増)、米国(9.9%増)に次いで3番目の高い伸び率に該当する。

また、以前から上位を占めてきた国民所得(GDP)または人口比のIP出願量も前年と同じ順位を維持した。特許出願は、GDP10億ドル当たり97.4件、人口1千人当たり3.2件でいずれも世界トップを維持した。商標出願はGDPと人口比いずれも世界3位、デザイン出願はGDP比世界2位、人口比1位を維持した。

一方、WIPOは今回の報告書の中で「世界各国のIP出願量は、各国の経済状況を反映している。中国・米国・韓国による出願は増加した反面、日本および欧州諸国による出願は減少傾向にある」と伝えた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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