知的財産ニュース 「デザイン3.0-デザイン保護と公正取引」コンファレンス開催

2014年1月23日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、韓国デザイン振興院、ソウルデザイン財団とともに、23日、知識財産センターにて「デザイン3.0-デザイン保護と公正取引」をテーマに共同カンファレンスを開催する。

デザイン関連の政府機関と公共機関が業務の隔たりを超え、デザイン権利の保護認識の拡大と公正取引環境の構築に向け、共同でコンファレンスを開催するのは今回が初めてだ。

創造経済時代においてデザインは、企業の競争力を左右する重要な価値としてその重要性が主張されているが、デザインの侵害と不公正な取引事例は一層増えている。

知的財産権侵害件数のなかで、デザイン権が占める割合は40.9%と、特許や商標より深刻な水準だ。特に、侵害対応に脆弱なデザイン専門会社の48%が知的財産権による被害経験があり、不公正な取引による被害経験は67%をも超える。

今回のコンファレンスは、知的財産の担当機関である特許庁と、韓国のデザイン産業の振興を担当している韓国デザイン振興院及びソウルデザイン財団がデザイン侵害と不公正取引の深刻性を直視してその解決策を模索する場だ。デザイン侵害と不公正取引環境により苦しんでいる中小企業やデザイナーに役立つと期待される。

キム・ヨンミン長官は、「今回のコンファレンスは、3機関が力を合わせて設けた初の行事として、3機関がデザイン保護と公正な取引に向け取組んでいくと誓う場である。今後、特許庁は、デザイン権利保護を通じて公正な市場秩序が確立され、国民が希望を持って新たなアイデアを創出できるよう、様々なデザイン保護制度と政策を設けていく構えだ」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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