知的財産ニュース KAIST-ETRI研究グループ、映像・放送に関する国際特許・標準を確保

2014年10月1日
出所: 電子新聞

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韓国の研究グループが開発した2件の映像および放送に関する技術が国際標準および特許として採択された。

韓国科学技術院(KAIST)と韓国電子通信研究院(ETRI)は、KAIST電気電子工学科のキム・ムンチョル教授の次世代高効率映像圧縮技術(HEVC)が国際標準特許に、実感放送メディア研究部の固定および移動放送の融合型3DTV放送技術が国際標準にそれぞれ選定されたことを明らかにした。

HEVCは、2013年に国際標準化機構(ISO221/IEC, ITU16-T)が標準として確定し、先月29日にグローバル特許プール管理企業であるMPEG LAが標準特許プールに確定した。

技術はKBSと共同開発した。フールHDより4倍も優秀なUHD(超高解像度)に合わせて、大容量の映像データを効率的に圧縮することができる。現在、フールHDに最も多く使われているH.264/AVCよりデータ圧縮効率が約2倍優れている。

KAISTは、今回登録された標準特許により、今後少なくとも100億ウォンの特許ロイヤルティが得られると見込んでいる。

ETRIは、米国の地上波デジタル放送標準委員会(ATSC)で「固定および移動放送の融合型3DTV放送技術」が国際標準として採択されたと発表した。

同技術は、追加の映像伝送や周波数の割当がなくても、従来の固定型および移動型2D放送とともに3D放送を追加提供することができる画期的な方式となっている。

固定型の2D放送により左側の映像を伝送し、移動型の2D放送により右側の映像を伝送した後、固定型の3D受信機を通じて左右の映像を全て受信・再生する。

研究部は「3Dの本拠地である米国が韓国技術を認めたもので、5件の国際特許が出る予定だ。北米放送局における3D放送のサービス導入時期を早め、3D放送市場の活性化に大きい貢献ができる」と期待を示した。

パク・ヒボム記者

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