知的財産ニュース 国際知識財産研修院の受講生が地道に増加

2014年10月1日
出所: 韓国特許庁

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最近、創意工夫を重要視する社会のニーズにより、児童・生徒の創意工夫の発明教育に対する関心が高まっている。

特許庁は、国際知識財産研修院で発明教育を受けた受講生数が2009年2,150人から2013年3,242人に50.8%(1,092人)も増えたと発表した。

今年も上半期には客船沈没事件の影響を受けて教育人員が若干減ったものの、上半期に回復傾向に転じて、9月末時点で2,417人の受講生が教育を履修し、地道な増加傾向を維持すると見られている。

このように増え続ける受講生の発明教育のニーズを充足するため、国際知識財産研修院は、2009年から教育課程を受講生のレベルに合わせて3つのコース(初級・中級・高級)に分けて無料運営している。

詳細な内容を見ると、(1)幼児・小・中・高校の児童・生徒を対象に発明品の体験、工作実習などを通じて発明への興味と関心を誘発する「発明体験コース(初級)」、(2)小・中・校の児童・生徒を対象に発明問題を解決する過程で日常生活で使えるアイデアを出し合う「クリエイティブな問題解決コース(中級)」、(3)中・高校生徒を対象に創意工夫の発明アイデアの創出から特許出願の手続まで経験する「知財権創出コース(高級)」に構成されている。

特に高級コースは、アイデアが特許出願につながるプロセスを直接経験することで、児童・生徒の発明コンテストでの入賞や特殊目的高校、大学への入学に役立つため、高い人気を得ている。

そのため、国際知識財産研修院は、2009年4回に限られていた高級コースを2013年には7回、今年は10回に拡大し、10月からは国立中央科学館とMOUを締結し、優秀発明に対するプロトタイプの製作も支援するなど、より充実した教育コースを運営している。

国際知識財産研修院のピョン・フンソク院長は、「創意工夫と想像力が新しい成長エンジンとして注目されている今日、未来の担い手である児童・生徒が発明に親しみを感じられるように、実習と体験に重点をおいた発明教育をもっと活性化する計画だ」と述べた。

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