知的財産ニュース ソウル半導体、LEDパテントレンタル事業を開始

2014年2月14日
出所: デジタルタイムズ

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昨年、売上高1兆ウォンを達成した発光ダイオード専門企業のソウル半導体がパテントレンタル事業に乗り出す。これからはLED関連特許を積極的に利用して売上げを伸ばす計画だ。

ソウル半導体のイ・ジョンフン社長は、13日に開催された企業説明会(IR)で、「何年か前から内部で関連チームを運営してきた」と説明した。

同社は、説明会の前に、告示を通じて事業目的に無形財産権(産業財産権)レンタル業を追加した。会社が保有している約1万1000件のLED特許を基に、関係機関で売上げが発生すると予測されることを理由としてあげた。

イ社長は、「パテントレンタルを通じて、いつから、どれくらいの売上高になるかはまだ明確には言えないところがある。いくつかの企業から(特許に関する)戦略的な提携要請を受けているが、限定的に受け入れていく考えだ」と今後の計画を述べた。

イ社長のこうした発言は、これからは強力な特許競争力を積極的に活用していくという同社の姿勢をはっきりさせた。ソウル半導体のLED製品「アクリッチ」の模倣品が市場に出回っている状況をこれ以上黙っていないという意思だとも解釈できる。

日亜やオスラムなどのグローバルLED企業から特許係争に揉まれるときにも正攻法で迫り、クロスライセンス契約を締結するなど、特許問題では、非妥協的な態度を取ってきたため一層注目を集めている。

同日、イ社長は、「アクリッチの競争力は多くの模倣品が立証している。特定製品を指定することは難しいが、市場でアクリッチの模倣品が多いのは確かだ」として模倣品の特許侵害問題を遠回しに触れた。

一方、ソウル半導体は、昨年、前年比の売上高20%の成長と、営業利益率の倍増(4%→9%)という二兎を得て、創立以来はじめて年売上高1兆ウォンを記録した。昨年の実績は、売上高1兆321億ウォンと営業利益956ウォンで、前年度(売上げ8587億ウォン・営業利益333億ウォン)比の営業利益が約3倍(190%)ほど増加するなど、大幅な改善をなしとげた。

イ・ホンソク記者

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