知的財産ニュース 特許庁‐KB国民銀行、IP金融の活性化に向けたMOUを締結

2014年9月18日
出所: 韓国特許庁

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特許庁とKB国民銀行は、9月16日、国民銀行汝矣島本店で知的財産(IP)金融の活性化に向けたMOUを締結した。

今回のMOUにより、特許庁とKB国民銀行は、優秀IP保有企業の発掘および育成、IP担保金融の施行、IP価値評価の手数料支援などに関する業務協力を進める予定だ。

特許庁は、物的担保および信用が不足している初期段階の中小・ベンチャー企業に対する資金支援を拡大するために、国策銀行である産業銀行および企業銀行と手を組み、2013年9月からIP担保貸出を通じて2014年8月まで76社に700億ウォン以上の貸出を施行した。特に2014年にはIP担保貸出を都市銀行に拡大し、より多くの企業に資金を支援するためにウリ銀行(5月29日)・新韓銀行(6月26日)とMOUを締結し、商品の開発に協力した上、KB国民銀行とも協業方策について活発な議論を進めてきた。

KB国民銀行は、ことし8月、政府の新経済政策を有効に支援するために「知識・技術金融の支援」、「中小企業・小商工人の支援拡大」などの「金融支援3大重要テーマ」を発表しており、

「知識・技術金融の支援」のため、技術力評価を通じた格付けの上方修正、与信限度および金利の優遇、技術金融支援の際に職員の免責基準などを反映した3種類の貸出商品を発売するなど、優れた技術力を有している企業に対する支援強化に向けて力を入れてきた。

KB国民銀行は、今回のMOUを基にIP金融を本格的に推進していく計画だ。そのため9月中に理系弁理士および修士・博士人材を多数採用して知識・技術価値評価および支援専従組織を新設し、これを徐々に拡大していくなど、IP金融の基盤も拡充する予定だ。

キム・ヨンミン特許庁長は「国内貸出規模トップであるKB国民銀行がIP担保貸出に参加することは、IP金融が都市銀行に安定的に定着するきっかけとなる。特許庁は、金融界のIPおよび技術金融の力量が発展するよう、相互協力を通じてIPが事業資金につながる新しい金融システムをリードしていきたい」と述べた。

パク・ジウ頭取代行は「両機関のIP金融に対する関心と意志、これまで蓄積してきたノウハウを基に国内IP金融の活性化に向けて協力していく。今回のMOUをきっかけに従来の物的担保および信用度中心の与信審査から脱皮し、IPと連携した様々な貸出商品を発売することで中小企業支援を拡大していきたい。」と述べた。

MOU以降、特許庁とKB国民銀行は、早期にIP担保貸出商品を発売することにした。また、IPを活用した新規商品の開発も共同として推進する計画だ。

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