知的財産ニュース KIPO、先進の特許分類を拡大導入

2014年6月5日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、6月4日に開催された米韓特許長官会合において、先進の特許分類とされるCPC(Cooperative Patent Classification)の導入分野を拡大すると発表し、米国特許庁と特許分類の協力に関する了解覚書を締結した。

特許分類は、効果的な特許文献の管理と検索のため、一定の基準に従って分離するシステムだ。韓国特許庁は、国際標準の IPC (International Patent Classification)を採択している。しかし、この IPCは、進化のスピードが速い技術内容の反映が難しく、分類の記号が十分に細分化されていないため、急増する特許文献の分類には、効用性が落ちるという問題が指摘されてきた。

一方、 米国と欧州が共同開発したCPCは、新技術の反映スピードが速く、IPCの3倍以上の分類記号を有する非常に細分化された分類システムとして、現在は、中国をはじめ14カ国が全面的使用、または試行中にある優秀な分類だ。

韓国特許庁は、昨年11月から、一部の技術分野においてCPCを試行導入して韓国の特許文献をCPCベースで分類しており、今回の会合では、来年からのCPC適用技術分野の拡大に合意した。そのために、韓国と米国は、拡大反映分野の選定など、CPC導入に関する活動案を共同で模索し、相互の業務協力を強化する方針だ。

前日の6月3日に開催された韓・欧州特許長官会合で韓国特許庁は、欧州特許庁とCPC施行協議に関する了解覚書を締結し、CPC導入のため、欧州の専門家による教育の提供、共同の品質管理などの推進に合意した。

今回の会議を通じて、韓国特許庁は、CPCの共同開発国である欧州と米国とそれぞれ了解覚書を締結することにより、両国との業務協調を図り、優秀な分類システムの国内導入を順調に進めることになる。今後、分類を利用した先行技術検索の効率性と正確性が高まり、審査品質の向上につながると期待されている。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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