知的財産ニュース 海外商標登録のネック TMclassで解消

2013年5月21日
出所: 韓国特許庁

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31カ国の商標名称と商品分類を韓国語で検索できるTMclassがスタート

韓国特許庁は、米国や日本、ドイツなど31カ国で認められている商品の名称と分類を韓国語で検索できる「TMclassシステム」が2013年5月16日からサービス開始したと発表した。

商標(ブランド)を各国に出願し、権利として保護されたい場合、その商品と商品の分類を正確に指定して出願しなければならないが、国ごとに名称と分類が異なり、海外商標出願のネックとなっていた。

そのため、TMclassを利用することで、各国の商品名称と分類の記載ミスを理由に拒絶される事例が大きく減少すると予想されている。

商品名称と商品分類の検索を各国言語で可能にするためOHIMが開発したウェブページ「TMclass」は、韓国、米国、日本など、世界5大商標大国(韓国・米国・OHIM・日本・中国)の協力枠組みTM5(Trademark5・商標五庁会合)が世界の商標出願人の利便性を向上させるために進めている様々な取り組みの一つだ。

このサイトは、世界31カ国から商品名称と商品分類DBの提供を受け、各国の言語で世界の商品名称と商品分類を検索できる。例えば、「牛乳」を検索すると、米国やドイツなど、世界31カ国が認める牛乳関連の全商品の名称と商品分類の検索が可能だ。

韓国語バージョンも用意され(http://tmclass.tmdn.org/ec2/)、韓国語や諸言語で31カ国の商品名称と商品分類を簡単に検索できる。

韓国特許庁商標デザイン審査局のパク・ソンジュン局長は、「今後、TM5で協議を行い、全世界の商品検索をはじめ、商標検索も可能なTMview事業が推進中にあり、今年12月5~6日に韓国で開催されるTM5年次会議では、ホスト国として出願人の利便性向上に向けた世界各国の商標制度調和に関する議論が本格的になされるだろう」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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