知的財産ニュース 知的財産で創造経済をリード!

2013年6月26日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁、「知的財産基盤の増総経済実現戦略」を発表

主な政策

グローバル市場で通じる「高品質の知財権(STAR特許)」創出に向け
1. 知財権の総合的な品質向上策、2. 一括審査制度、3. 特許審査組織の全部見直しの推進

国民の創意的なアイデアを事業化し、国の研究開発システムの革新に向け
1. 国民幸福技術の実現事業、2. 国の特許戦略の青写真事業などを推進

知的財産で新たな雇用と市場を創出する
1. 知財権金融の拡大、2. 知的財産サービス業、3. 知財スター企業の育成

健全な知的財産の生態系を構築するため
1. 中小企業の技術流出防止に向けた「ワンストップサービス」体制を構築、2. 職務発明制度導入の拡大、3. 国内外の知的財産保護強化対策を推進

創造経済の核心、知的財産に強い創意人材の育成に向け
1. 知的財産融合教育の実施、2. 軍将兵を対象にした発明振興施策、3. 「知財創造ゾーン」の設け

戦略確立の背景

韓国特許庁は、6月25日、知的財産を基盤とする創造経済を実現するための5カ年総合戦略(知的財産基盤の創造経済実現戦略)を発表した。
これは、国民の創意的なアイデアを高品質の知財権として開発、これを利用・事業化することにより、
新たな成長エンジンと質の高い雇用を創出為である。

そのため、韓国特許庁は、子の3ヵ月間、別途にタスクフォースを構成し、産業界・学会・関連団体など、各界の意見と現場の声を反映し、今回の戦略を確立した。

特徴及び構成

従来の知的財産政策が知的財産の創出拡大、保護の強化、活用の向上といった、知的財産そのものに焦点を合わせているが、
今回の戦略は、創造経済の生態系という観点から知的財産の役割を機能を見直したことに特徴がある。
すなわち、創造経済生態系の経済の価値チェーンと関連した5つ単位の生態系※に細分化して各生態系の能力を強化し、
※アイデア生態系、R&D生態系、知的財産の生態系、事業化の生態系、市場の生態系
知的財産の生態系を中心に他の生態系の間で連携・統合政策を提案する新たな観点の知的財産戦略を提示するものである。

そのため、「知的財産基盤の創造経済実現」をビジョンとしてかかげ、
3大推進戦略、10大戦略課題、43の実践課題に構成されている。

今後の推進計画

今回の実現戦略は、パク・グンヘ政権の創造経済における青写真となっている「創造経済の実現計画(6.5)」における知的財産分野の細部計画であり、
国政課題となっている「知的財産の創出・保護・活用体制の先進化」を推進するため、特許庁の5カ年マスタープランの性格を持っている。

今後、ここに盛り込まれる中心事項は、
未来部や産業部などの関係部署とのきめ細かな協議を通じて政府レベルで具体化させていく。
施行過程においても部署間、産官学の政府機関との緊密な連携を通じて効率よく推進していく方針である。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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