知的財産ニュース 「ギャラクシーS4も訴訟の対象に」アップルの要請は棄却

2013年6月28日
出所: 電子新聞

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アップルとの第2次の特許訴訟の対象からサムスン電子の「ギャラクシーS4」が外れる。サムスン電子としては、最近のフラグシップスマートフォンが訴訟から除外されたこととなる。

ブルームバーグ通信は、米国カリフォルニア北部地方裁判所が「ギャラクシーS4」を第2次の本案訴訟の対象に追加を求めるアップルの要請を退けたと報じた。

アップルは、5月にも第2次の本案訴訟に「ギャラクシーS4」を対象とすべきだと主張したが退けられた。当時のルーシー・コー裁判官は、サムスン電子とアップルの特許訴訟が広範囲に及ぶため、製品ライナップを10個以下に減らすことを勧告した。

アップルは、今月初め、裁判所に「ギャラクシーS4」が自社の特許を侵害したとして第2次の本案訴訟に追加を要請した。意見書において「ギャラクシーS4が前機種と同一のソースを採用したため、従来と変わりがない」と主張した。さらに、ギャラクシーS4を対象とする代わり、他の製品は訴訟の対象から除外して全体の数を合わせると提案した。

裁判所は、「アップルとサムスン電子は、裁判の度に裁判所の時間のリソースを浪費させる」とし、両社の不毛な訴訟拡大を指摘した。

サムスン電子とアップルの第2次本案訴訟には、「アイフォン5」と「ギャラクシーS3」、「ギャラクシーNOTE2」などの最新機種が対象となっている。この訴訟は、来年に始まるため、市場に与える影響は大きくないとみられる。

キム・インスン記者

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