知的財産ニュース [ITグローバル企業の特許を分析](5・最終回)引用特許

2013年1月22日
出所: 電子新聞

4013

15大グローバルIT大手企業が保有している特許のうち、自ら、または外部から引用された件数(1回以上)は、IBMが4万2879件で最も多い。合計引用回数は、34万4654件に達している。引用は論文と同様、発明者(企業)が特許出願の際に既登録特許を利用する時に明記する。広開土研究所のカン・マンス代表は、「多く引用されたということは、それだけ他の企業から優れた特許として認められていることを意味する。自社の引用は、その特許で技術開発を持続しているとみていい」と説明した。

IBMに続いて引用件数が多い会社はサムスン電子だ。1回以上引用された特許は、2万1734件で、引用された全体回数は、12万7508件だ。HPは1回以上引用された特許が1万6378件で、全体の引用回数は15万2569件でサムスンより多い。モトローラとMSが1万件を上回っている。ノキアが約5000件、LGも4000件を超えた。アップルとグーグルは約3000件、中国系ではHTCが285件で最も多い。競合会社の引用回数は、IBMが3万4632件、HP2万6598件だ。MS(1万5891件)、モトローラ(1万4221件)、サムスン(1万2587件)、アップル(1万862件)だ。

保有特許の全体件数比の特許1件当たりの被引用数は、モトローラとHTCがそれぞれ10.8回と9.7回で高い。アップルも9.6回で高く、アマゾン(7.5)、グーグル(7.0)、HP(6.9)、ノキア(6.5)、IBM(5.5)、フェースブック(5.3)なども5回を超えている。一方、サムスン電子とLG電子は、それぞれ3.4回と2回と低い。

カン・マンス代表は、「保有特許1件当たりの競合会社の被引用件数が低いということは、競合会社が自社技術に関心を持っていないことを意味する。韓国企業は、量的な膨張と応用技術に焦点を合わせた特許ポートフォリオ構築で比較的低い結果になったといえる」と説明した。

キム・ジュンベ記者

企業1社当たり保有特許の引用動向(資料:広開土研究所)

企業

保有している全体特許件数

1回以上引用された特許件数

引用された全体回数

競合会社が引用した回数

自社が引用した回数

apple

5,563

3,516

53,405

10,862

2,628

google

4,968

3,050

35,015

9,190

1,064

MicroSoft

19,237

11,385

84,198

15,891

10,538

Samsung

electronics

37,992

21,734

127,508

12,587

10,185

amazon

701

280

5,240

979

327

facebook

1,150

615

6,040

1,540

225

HP

22,242

16,378

152,569

26,598

11,518

oracle

4,337

2,117

21,338

6,553

1,893

IBM

62,401

42,876

344,654

34,632

38,751

LG

electronics

9,480

4,337

19,172

2,456

2,368

nokia

8,237

5,741

53,509

7,445

3,719

fawei

1,125

191

373

38

47

HTC

468

285

4,538

1,088

70

ZTE

160

23

100

29

11

motorola mobilty

13,192

11,498

143,065

14,221

6,973

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