知的財産ニュース 韓国特許庁、コア技術保護システムを普及

2013年2月14日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、2月15日にソウルで企業のコア技術保護のために開発された「営業秘密標準管理システム」の普及説明会を開催する。

中小企業向けとして営業秘密管理システムを普及するために開発されたこのシステムは、営業秘密のランキングに基づく取扱管理、データ履歴管理、営業秘密取扱者の人事管理なの機能に構成された。昨年、韓国特許情報院の営業秘密保護センターでモデル運用を終え、今年から本格的に普及を始める。

また、システムの普及とともに、営業秘密管理プロセス構築に向けたコンサルタントを提供する。対象企業の業務特性、脆弱な部分などを診断し、ソリューションを現場で適用可能にするため、段階別の履行案を提示するサービスが連携提供される予定だ。

これまで中小企業は、大手企業に比べて営業秘密管理システムが脆弱だと指摘されてきた。警察庁によると、技術が流出した経験のある企業のうち、中小企業の割合は9割を占めている。また、中小企業の場合、コア技術が流出した時にも「秘密として管理する努力を十分に行わなかった」という理由で敗訴してしまうケースが多い。

今回に普及する標準管理システムは、営業秘密の指定・管理、退職者の措置、及び紛争対応などに必要な機能まで提供して、割安なコストで企業の営業秘密保護水準を高められると期待されている。

説明会は、営業秘密保護センターの活動、営業秘密標準管理体系のコンサルタント、営業秘密標準管理システムの3つのテーマで進められる。標準管理システムと連携可能なセキュリティソリューションの紹介も予定されているため、企業の営業秘密管理に必要な多様なセキュリティ製品を紹介してもらう良いチャンスになると期待されている。

韓国特許庁産業財産保護チームのイム・ジェソン課長は、「標準管理システムの普及を通じて技術力のある中小企業がコア技術をより効率的に保護できるきっかけになると期待している」と述べた。

標準管理システム普及説明会には誰でも参加でき、参加を希望する企業は、営業秘密保護センターホームページ(www.tradesecret.or.kr)で申し込み可能だ。詳しい内容は営業秘密保護センター(1666-0521)にお問い合わせできる。

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