知的財産ニュース 芸能人のブランド価値が向上

2013年2月8日
出所: 韓国特許庁

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最近K-POP及びドラマの韓流ブームと共に、芸能人ブランドに対する関心が高まり、芸能人や芸能人事務所は、芸能人ブランドを商標として出願し、芸能産業の事業権を確保するために努力している。

特許庁によると、イ・ギョンギュのココ麺、カン・ホドンのラーメンパクパク、キム・ビョンマンの達人スカートミートなど、芸能人の名前を活用した商標が多数出願され、多数のK-POPスターが所属するSM、JYP、YGエンターテインメントの場合は、少女時代、スパージュニアー、ワンダーガールズ、2PM、2NE1などのグループ名を商標として出願している。芸能人事務所が商標出願している分野は、音盤、芸能業関連分野だけでなく、化粧品、衣類、アクセサリ、文房具用品、食品など多様化している。

芸能人ブランドの商業的価値が高くなることにより、芸能人ブランドを無断で模倣し出願する事例も発生している。例えば、「大長今」、「VJ特攻隊」の商標を第3者が出願し、特許庁がその登録を拒絶した。これは、芸能人ブランドを正当な権利者でない第3者が無断で使用することは、当事者である芸能人が苦労して積み上げた信用に対し無賃便乗することであり、健全な商取引秩序を害する恐れがある。

特許庁関係者は、「過去、芸能人の名称などは単純な人格的権利だけであったが、今では、商品の出処を表示するブランドとしてかなりの財産的価値を持つ権利として変貌した。従って、特許庁は、人気芸能人やK-POPの名称などを無断で模倣した商標を出願する場合、その商標登録を積極的に拒絶することによって、芸能人ブランド保護の先頭に立ち、芸能人ブランドは韓流ブームと共に、ドラマ、音楽など、文化コンテンツの輸出だけでなく、韓国の国家ブランドの価値を高めることにも寄与するため、芸能人や芸能人事務所も芸能人ブランドにもっと関心を持って、関連商標権の確保に努力をしなければならず、国民も芸能人ブランドを積極的に保護する社会的な雰囲気を造成して行くべきだ」と表明した。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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