知的財産ニュース 知財DBユーザーグループが発足

2013年6月4日
出所: 電子新聞

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知的財産サービス業界の供給者と需要者がタッグを組んだ。知財情報専門家集団が柱となり、国内外の知財情報とデータベースの共有を通じて、知財サービス産業を活性化させるという目標をかかげた。知財サービスユーザーの意見を反映し、知財DBサービスを見直す。

韓国知識財産サービス協会は、4日、ソウルにて「知財DB&ソリューションカンファレンス」を開き、知財サービスユーザーグループ「知財情報ユーザーフォーラム」を発足した。知財情報専門家集団同士で専門知識共有知財調査・分析ツールについて情報共有と利用向上策の模索、韓国特許情報DBの発展策を講じて競争力を確保、特許DB検証・評価を通じたユーザーグループの地位確立などを知財情報産業の活性化に向け取り組むという。

知識財産サービス協会特許情報調査・分析分課に属している企業は、国内外の様々なDBを利用している。しかし、各DBとソリューションの特徴を活かせず、業務品質向上に適切に反映できなかった。知財情報ユーザーフォーラムのキム・キョンウク設立推進委員長(IPI代表)は、「特許担当者は、様々な分野の特許DBを利用するよりかは、よく利用している特定特許DBに依存して調査・分析を行っていた。そのため、知財調査報告書の品質向上の基本となる特許DBについて相互の知識共有が求められていた」とフォーラム設立の趣旨を語った。

フォーラムは、四半期ごとにセミナを開催し、専門家によるテーマ発表と議論を行ってその結果を公共・民間のユーザーに提供する。DB開発運営会社の担当者がDBについて教育を行う。特許DB別の比較評価資料の報告書も発刊する計画だ。

「創造経済時代、知財DB&ソリューションと有望な未来技術」というテーマで開かれた今回のカンファレンスでは、特許DBと分析ツール、知財DBソリューションを利用した有望な未来技術の発掘など、2セッションに分けて進められた。アイピープルのパク・ヨンジュン代表が「特許DBの現状と発展のありかた」を、知識財産戦略院のパク・ジョンファングループ長が「有望な未来技術を発掘する戦略」をテーマに基調演説を行った。パク代表は、「創造経済時代を迎え、特許情報と他の情報を融合させて新たな価値を創出するのが重要なテーマになった。特許分析と特許ツールの需要が高まり、特許技術取引の活性化に貢献するだろう」と述べた。

韓国特許庁が主宰し、韓国知識財産サービス協会・知財情報DBユーザーフォーラムが共同で主管したカンファレンスでは、ウィップス・マークプロ・韓国発明振興会・ウィズドメイン・トムスン&ロイター・レクシスネクシス・アイピーアイ・グローバルテクリンク・イアムハブなど、知財サービス会社が各知財情報分析の戦略と検索・調査分析ツールを紹介した。

クォン・ドンジュン記者

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