知的財産ニュース 晴れ着や卒業祝いの贈り物にニセモノ靴注意

2013年2月9日
出所: 韓国特許庁

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新年の晴れ着や卒業・入学祝いの贈り物に「ニセモノのスニーカー」はダメダメ

旧正月の書き入れ時を狙い、有名商標を模倣した「ニセモノ」のスニーカーを大量製造・流通した2人が拘束された。

韓国特許庁所属の商標権特別司法警察隊は、有名スニーカーブランド「ニューバランス」の商標を模倣したいわゆる「ニセモノ」スニーカーやその副材料など、計約7900点を製造・流通してきたとしてパク氏(53歳)などの2人を商標法違反で3日に拘束した。

今回に押収したニセモノのスニーカーは、ニューバランスの完成品を含め計7,942点で、正品価格として約5億ウォンに相当する量だ。

拘束されたパク氏は、釜山の住宅密集地域に秘密の地下工場を設け、「ニューバランス」商標を模倣してスニーカーを製造・流通してきたという。

捜査の結果、被疑者は大胆不敵にも、昨年にも取締まり対象だった釜山市沙上区德浦洞の地下工場を買収して再び製造を行い、近くに別途の秘密倉庫を設けて大量のニセモノを保管・流通してきたことが明らかになった。

特に、従業員の食事を工場内で済ませるなど、外部への露出を遮断して捜査網をかく乱する緻密さまでを見せた。

また、摘発された「ニューバランス」スニーカーは、アップルの元最高経営責任者故スティーブ・ジョブズや俳優イ・ビョンホンなど、国内外の有名人が履いたスニーカーだとして有名となって「ドル箱」とされている。

パン・ヒョンギ大将は、「旧正月に卒業・入学シーズンなど、青少年による需要が増加しているだけに、子供のプレゼントを購入する時にただ安いという理由でむやみに買ってはいけない」と呼びかけた。

また、「釜山は、全国靴メーカーの6割が集中しており、技術・部品素材などの関連インフラが整っている。それだけニセモノスニーカーの製造可能性が高い。持続的な取締まりを行っていきたい」と述べた。

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