知的財産ニュース 「クラウド・CLOUD」結合商標の出願が増加

2013年7月29日
出所: 韓国特許庁

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ここ数年間、IT分野でもっとも大きな関心が寄せられている「クラウド・コンピュータ」の「クラウド、CLOUD」という単語が結合された商標の出願が急速に増加しているという。

クラウド・コンピュータ(Cloud computing)とは、ネット上のサーバーにデータの保存、ネットワーク、コンテンツの使用など、IT関連のサービスを統合して使用できるコンピュータ環境を意味するもので、2~3年前から博覧会や技術展望などに登場している。

最近、ソウルのコエックスで開催された韓国最大のIT見本市「ワールドITショー2013(World IT Show 2013)」でも「クラウド・コンピュータ、ビッグデータ、ITサービス」が主な品目として展示された。

韓国特許庁がIT分野における「クラウド、CLOUD」と結合した商標の出願を調査した結果によると、2000年まではわずか1件、2008年までも累積11件に過ぎなかったが、2009年7件、2010年29件、2011年37件、2012年68件、2013年5月まで11件が出願されるなど、急増していることが明らかとなり、こうした技術トレンドが反映されたためだと分析されている。

そのほかにも、いつでもどこでもコンピュータができる情報通信環境を意味する「UBIQUITOUS」の頭文字をとった「UBI」、「3D」、「OLED」などと結合した商標が多数出願・登録されているという。

商標3審査チームのキム・ドンウクチーム長は、「商標やブランドが企業戦略において重要となっており、いまや技術の変化が特許だけでなく、商標出願からもうかがえる。ただ、クラウドやCLOUDのように、みんなが使用するようになったことでトレンド化されたり、商標の誠実をあらわす単語の場合、それだけでは商標としての識別力がないため、部分を結合して出願しなければならない」とアドバイスした。

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