知的財産ニュース ヒーリング(Healing・癒し)関連の商標出願が急増

2013年7月11日
出所: 韓国特許庁

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「ヒーリング(Healing・癒し)」という単語が我々の生活に定着しつつある。SBSで人気放送中の「ヒーリングキャンプ(Healing Camp)」にも有名人が出演して視聴者の関心も熱くなっている。このように、「体と心を癒す」という意味の「ヒーリング」は、忙しい日常生活に疲れた現代人にとって大きな関心事になっている。

また、最近5年間(2008~2012年)、「ヒーリング(Healing)」と結合した商標の出願を分析すると、化粧品関連の商標が76件で最も多く、家庭用具関連が25件でその次となっている。その代表的な標章には、「Theta healing, Honey Honey Healing me」などだ。また、サービス業分野では、医療関連が93件、教育関連が55件だ。代表的な標章は、ホーリスティック・ヒーリングセンター「ウリ」(Holistic healing center We#)、ヒーリングフードガビア(Healing food GABIA)などがある。

このように、最近の「ヒーリング」結合商標出願の増加は、消費者の所得や文化の水準が向上し、健康で幸せな暮らしを追求する現代人のニーズに素早く対応している現実を業界が反映しているものと分析される。特に、マーケティング業界では、「ヒーリング」に関する様々な商品とサービスを発売して感性マーケティングを繰り広げているため、今後とも「ヒーリング」と結合した商標の出願の増加基調は続くとみられる。

韓国特許庁商標2審査課のパク・ウンヒ家長は、「ヒーリング」とは、心と体を癒すという意味で、大変良い単語であるが、「ヒーリング」だけだと自他商品の識別力がないため、商標登録が得られないと説明し、必ず識別力のあるほかの単語と結合して出願することに気をつけるべきであり、これからも「ヒーリング」と結合した商標の出願は増加していくと述べた。

年度別

出願件数

合計

商標

サービス標

2008

10

13

23

2009

17

23

40

2010

36

24

60

2011

31

34

65

2012

138

205

343

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