知的財産ニュース 模倣品の取引方法が巧妙に、SNS利用事例も

2013年12月26日
出所: 韓国特許庁

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最近、カカオトークなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)が普及し、取締りの手が行き届きにくいSNSを利用した模倣品の販売が蔓延っている。

韓国特許庁商標権特別司法警察は、2001年から約12年間、釜山や蔚山、慶南などで広範囲な流通網を設けて、カカオトークなどのSNSまで利用して模倣品を販売してきたペ氏(39歳)を商標法違反で逮捕したと24日に発表した。

韓国特許庁特別司法警察は、2日、追跡のあげく釜山にある素材売り場と秘密倉庫で保管していたロレックスの時計やシャネルのかばんなどの模倣品119点を押収し、捜査の結果、被疑者の口座で1年間、約2億2千4百万ウォンの取引がなされていたことを確認した。

韓国特許庁によると、ペ氏は、この前も数回の商標法違反の犯罪前歴があり、2011年にも逮捕され、執行猶予の状態だった。にもかかわらず、カカオストーリに海外有名ブランドの模倣品を掲示し、カカオトークで販売する新たな手法を通じて販売を続けてきたという。

一方、司法警察は、「拘束されたペ氏画一般消費者だけでなく、釜山や蔚山、慶南の小売業者にも供給していたとみて追跡捜査を続けるつもりで、今後、今回のようにSNSなどのオンラインにおける取引と被害が増加していることから、オンラインの取り締まりに一層の力を入れていく構えだ」と説明した。

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