知的財産ニュース SF映画での技術が現実に

2013年5月24日
出所: 韓国特許庁

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1977年に公開された映画「スターウォーズ」シリーズは、宇宙空間を背景としたSF映画だ。映画に登場する技術の中で最も代表的なのがホログラム映像の保存・再生技術がが、当時の技術水準では、ただの想像にすぎなかった。

それから約30年が過ぎた今年の初め、韓国ガールズグループの少女時代は、コンサート映像をホログラムとして再生し、まるで現場でコンサートを見ているかのような臨場感あふれる映像を盛り込んだ「少女時代V(virtual)コンサート」を発売した。韓国国立中央図書館では、現在「ホログラム、物と記憶を記録する展」において、ホログラムを利用したメディアアート展示会を行うなど、ホログラムは今、次世代3D映像技術として注目されている。

韓国特許庁によると、ホログラム特許は、1982年からが始まり、1990年代後半から本格的に出願され、全体的には増加基調にあるという。

また、出願人別では、外国企業の出願が356件と全体の43%を占め、韓国大手企業は29%(239件)、個人・中小企業16%(128件)、公的機関と研究所12%(98件)の順となった。

2001年以降からは、「通信技術」と融合された技術の出願件数が徐々に増えるなど、他の技術との連携が活発に行われている。

韓国特許庁の関係者は、「ホログラム技術は、今後の通信技術などの他分野と融合すれば、様々な分野に拡大する可能性が大きい。特許出願の割合から見て、外国技術への依存が高まることが懸念されるが、国内企業と研究機関がホログラムへの投資と研究を拡大し、関連特許を十分に確保しなければならない」と関心を求めた。

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