知的財産ニュース 駐韓米軍を対象に模倣品販売してきた業者が検挙

2013年3月28日
出所: 韓国特許庁

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ルイヴィトンやコーチのバッグなど模倣品を保管・販売していた業者5人を取り調べ

海外の有名商標を模倣したカバンや財布などを駐韓米軍などの外国人を対象に流通してきた模倣品販売業者が検挙された。

韓国特許庁商標権特別司法警察隊は、ルイヴィトンやコーチなど、海外の有名商標を模倣したカバンや財布の模倣品を販売してきたキム氏(52歳)などの5人を商標法違反の疑いで検挙したと発表した。

商標権特別司法警察隊は、今月12日、東豆川観光特区を対象に集中取締りを行った結果、店舗内や秘密倉庫に保管していたルイヴィトン、コーチなどの「ニセモノ」のカバン、財布など約2千個(正品価格23億ウォン)を押収した。

今回摘発された模倣品は、米国人に人気のあるコーチブランドが1,012個(50.1%)と最も多く、ルイヴィトン607個(30%)、シャネル70個(4%)、グッチ64個(3%)であった。

取り調べの結果、キム氏などの5人は、3年前から東豆川観光特区内に設けた秘密店舗でルイヴィトンやコーチなどの有名商標を模倣した「ニセモノ」のカバンなどを約1千700個(正品価格17億ウォンに相当)販売してきたことが明らかになった。

取締りから免れるため、店舗内には有名商標を取りつけていない一般製品を展示しながら近くに別途の秘密倉庫を運営し、店舗を訪れた米軍などの外国人に秘密倉庫を紹介するなど、人の目を避けて販売を続け、一般人の出入りは厳しく統制する方法で警察の取締りを回避してきた。

商標権特別司法警察隊のパン・ヒョンギ隊長は、「首都圏にある主な観光特区内に駐韓米軍などの外国人を相手にした模倣品販売売り場や保管倉庫などがさらにある可能性が高い。持続的な取締まりを行い、観光特区が模倣品商品の天国だという汚名を返上し、真の観光特区としてイメージ改善できるように取り組んでいきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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