知的財産ニュース 立体デザインの出願形式拡大により利便性向上

2013年3月6日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、2013年3月4日から個人と中小企業が容易に直接出願できるよう、立体デザインの出願方法を見直したと発表した。

これまで立体デザインは、DWG、DWF、3DS、IGES形式でのみ出願できたが、価格が割安で、かつ機能が簡単で学生などの個人が多く利用している3DM方式も出願ができるように電算システムを見直すことになった。

韓国特許庁が最近3年間の立体デザイン出願の推移を分析した結果、立体デザイン出願制度を導入した初年度の2010年791件から、2011年1,588件、2012年2,345件と大幅に増加していることが分かった。
また、同制度の導入により、2次元の6面図を作成せず、3次元も面のみで出願できるようになったため、個人及び中小企業は、経済的な負担などを理由に代理人を選任しないで直接出願し、その件数が一般デザインより2倍以上高いことが分かった。(3Dの直接出願55%、一般デザインの直接出願25%)

一方、韓国特許庁情報企画局のビョン・フンソク局長は、「今回の措置が個人及び中小企業のデザイン権創出に大きく貢献すると期待しており、今後とも持続的に顧客のニーズに合わせて様々な形式のデザイン作成ファイルでも出願できるよう、昨日の見直しを拡大していく計画だ」と述べた。

年度別における3D図面デザインの出願現状(単位:件)

年度

デザイン

出願件数

3D

出願件数

3DS

DWF

DWG

IGS

3D

出願割合

2010

57,211

791

519

1

271

0

1.38%

2011

56,534

1,588

713

81

416

374

2.81%

2012

63,152

2,345

1,441

5

312

583

3.71%

出願人属性別の3D出願現状(単位:件)

区分

政府機関及び法人

個人

合計

2010

593

198

791

2011

955

633

1,588

2012

965

1,380

2,345

2,513

2,211

4,724

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