知的財産ニュース サムスンディスプレイ、「LGD特許3件が無効」

2013年1月17日
出所: デジタルタイムズ

4000

最近、サムスンとLGの特許紛争が深刻化しつつあるなか、サムスンディスプレイがLGディスプレイの特許3件について無効審判を請求した。これは、昨年末にLGが最新のタブレットPC「ギャラクシーNOTE10.1」に登載された技術が特許を侵害したとして生産・販売差し止め訴訟を提起したことに対する「反撃」だ。

17日、法曹界によると、サムスン電子は16日、特許審判員に「LGディスプレイが保有している液晶パネル(LCD)の構造及び設計に関する特許3件は無効だ」として特許無効審判を請求した。

サムスンは訴状において、「LGは昨年12月に提起した特許権侵害の差し止め仮処分訴訟で特許3件が侵害されたと主張したが、その3件の特許はすでに先行特許が存在している」と主張した。さらに、「日本の日立など、海外メーカーが登録した同一技術の先行特許が存在しているため、特許の基本構成要件である新規性及び進歩性に大きく欠如している」と主張した。

LGは、先月26日、「ギャラクシーNOTE10.1」が自社のIPS-LCD製造に関する特許3件を侵害したとしてソウル中央地裁に特許権侵害差し止め仮処分を申請した。サムスンが今回の請求で問題とした特許は、LCDパネル構造及び設計技術に関するもので、LG側の仮処分申請の根拠となったコア技術だ。特許審判は、特許紛争を解決する準司法手続きで、特許審判院が事実上、原審の役割を果たす。審決に不服した場合、特許裁判所に訴訟を提起し、最高裁に上告可能だ。

イ・ホンソク記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195