知的財産ニュース 知識財産研究院 「韓国企業の特許価値は44兆51千億ウォン」

2013年3月28日
出所: 電子新聞

4110

韓国企業が保有している特許の経済的な価値が44兆5000億ウォンにのぼることが分かった。

韓国知識財産研究院が資産規模70億ウォン以上の外部監査対象企業を対象に調査を行った「知的資本及び特許の経済的な価値」(2010年ベース)によると、知的資本の経済的な価値は、574億ウォンで、1997年(51兆4000億ウォン)より11倍増加した。

知的資本とは、企業の無形資産のなかで知識・情報・知的財産など、企業利益の源になる知的財産を意味する。人的資本と顧客資本、構造的資本に分けられるが、このうち、構造的資本は、企業の組織プロセス、情報システム、特許を含めた知的財産で構成される。

韓国企業が保有している特許の価値は、1997年12兆2000億ウォンから2010年44兆5000億ウォンと265%増加した。

具体的には、特許出願による価値は33兆7000億ウォン、特許権利化、及び質的な水準によって、それぞれ9兆1000億ウォン、1兆7000億ウォンの価値が増加した。これは、1997年に比べてそれぞれ3倍、15倍、17倍増加した数値だ。

今回の研究を主管したイム・ソジン博士は、結果について、「知的財産基盤の創造経済の下で、企業の競争優位を実際に決めるのは、有形資本ではなくて目に見えない知的資本だ。企業は、知的資本と情報システムなど、企業の構造的な面にさらに集中的に投資する必要がある」と語った。

シン・ソンミ記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195