知的財産ニュース [5大グリーン技術の知財マップを分析] バイオエネルギー

2013年3月14日
出所: 電子新聞

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バイオエネルギー分野において韓国の特許水準は、まだその水準が非常に低いことが明らかになった。

GDP比の特許水準を分野別に分析した結果、米国、ドイツ、イギリス、フランスなどの欧州国の特許水準が全体的に高い。

米国は、資本競争力や無形資本競争力、特許水準が全て高い水準を維持した。韓国は、GDP比の研究開発投資割合は、ドイツやフランスに比べて高いが、特許水準は、ほとんと技術分野で点数が低く、技術力量の質を高めるための取り組みが求められている。

韓国は、バイオマスの保存量が低く、「海外進出を通じた原材料の確保」、「原材料の回収システムの効率化」などを通じて持続的に原材料確保に向けて取り組むべきだという指摘も出た。現在、SKケミカル、サムスン物産などが東南アジア地域にヤトロファ、およびファームを取引したと調査された。

韓国は、さらに、バイオディーゼル、バイオエタノール分野の後発ランナーであるため、先行企業との共同研究や技術中心企業の買収など、短期間で技術水準を引き上げる戦略的なアプローチが必要だという指摘も出た。

義務混合制度の導入による市場活性化を通じた技術発展戦略が必要だという指摘も提起された。

バイオエネルギー産業は、政府主導の政策が石油製品との価格競争力、利益率など、市場の競争力確保に重要な要素であるため、他の先進国と一緒に義務混合制度を導入すし、市場の活性化を誘導する必要があるという分析だ。

SKケミカル、SKイノベーション、GSカルテックス、サムスン物産、コーロン建設などの大手企業がバイオディーゼルなどの生産に取り掛かっている。中小企業では、パプアニューギニアに進出したチャンへエタノール、全羅南道コフンにパイロットプラントを構築中のバイオールシステムズ、全羅南道バイオ油田開発を推進中のエナテック、海外プラントを輸出したハンテックエンジニアリングなどがある。

パク・ヒボム記者

資本競争力

無形資本競争力

特許水準(15点満点)

GDP

(百万ドル)

R&D/

GDP

(%)

年平均の出願件数

バイオエタノール原材料

バイオエタノール微生物

バイオエタノール工程技術

バイオディーゼル原材料

バイオディーゼル触媒/酸化安定剤

バイオディーゼル工程技術

カナダ

1,116,252

1.98

24.4

9.79

9.76

9.23

8.32

8.93

8.82

中国

2,855,031

1.43

744.3

6.07

5.92

6.08

5.76

5.84

5.86

ドイツ

2,755,078

2.59

63.8

10.74

8.70

9.91

10.28

9.83

9.50

フランス

2,087,013

2.13

19.8

10.55

9.13

9.37

8.85

9.36

8.64

イギリス

2,112,343

1.77

27.7

11.57

10.02

9.46

8.82

8.33

8.48

イタリア

1,716,815

1.16

8.1

11.88

9.70

10.05

8.85

9.69

7.45

日本

4,565,425

3.33

219.5

7.74

8.00

8.12

7.75

7.63

7.61

韓国

782,314

2.92

112.8

7.42

8.05

8.44

7.61

7.55

7.46

米国

12,393,136

2.63

461.5

10.38

9.55

9.45

9.30

7.55

9.35

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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