知的財産ニュース アメリカ特許登録件数でサムスンが7年連続2位

2013年8月18日
出所: デジタルタイムズ

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サムスン電子がアメリカでIBMに続き、特許登録件数で7年連続2位を獲得した。昨年は、アメリカに378件のデザイン特許も登録したという。アップルなど、アメリカのIT企業との特許紛争に備えるためだ分析されている。

18日、米国特許庁とサムスン電子によると、2012年、サムスン電子がアメリカ特許庁に登録した特許は5081件で、6478件を登録したIBMに続き登録件数2位を占めた。

これで、サムスン電子は、2006年からIBMに続き7年連続アメリカにおける特許登録では2位を維持している。

サムスンに続き3位は、キャノンで3147件を出願し、ソニー3032件、パナソニック2769件、マイクロソフト2613件、東芝2447件、ホンハイ精密工業2013件、GE 1652件、LG電子1624件が登録された。

10位に名をあげている韓国企業は2社で、日本企業が4社、アメリカ企業が3社、台湾企業1社がランクインしている。

サムスン電子の関係者は、「2012年の1年韓、11兆9000億ウォンのR&D投資を行い、国内特許6166件、海外特許1万1973件を出願したことで、このような成果を上げた」と説明した。

サムスンが7年間、アメリカで特許登録件数2位を維持している背景には、アップルなどアメリカのIT企業との特許紛争があると分析されている。

サムスンは、グローバル事業の割合を拡大し、特許訴訟件数も徐々に増加させているが、その代表的な事例がアップルとの係争だ。

2011年から始まった両社の特許訴訟は、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアなど、世界10か国で約30件に達している。

この他にも、ディスプレー、LED、半導体などの主力分野において国内外の競合会社と訴訟を行っている。

国際的な特許紛争が増えたため、サムスン電子は、韓国での特許より海外特許に一層力を入れている。

2012年の韓国における特許登録件数は、2013件と、米国における特許の半分を下回っている。累積特許件数ベースでは、韓国の次にアメリカ特許が最も多い。

累積特許登録件数は、韓国が36078件と最も多く、アメリカが3万641件、ヨーロッパ1万2899件、中国9260件、日本6668件にのぼっている。

今の傾向であれば、何年後には、累積でもアメリカでの特許登録件数が韓国の特許件数より多くなると予想されている。

サムスン電子は、特許だけでなくスマートフォン、LEDテレビなどに適用された自社のオリジナルデザインを保護するため、デザイン特許確保も強化しており、2012年アメリカで378件のデザイン特許を取得したという。

一方、サムスン電子は、1984年初めてアメリカに特許を登録して以来、現在、世界で計10万2995件の特許を保有している。大半がフラッシュメモリー、システムLSI、デジタルテレビ、ディスプレーなどに関する技術だ。

また、新素材、新マルチメディアコデック、次世代無線通信など、未来事業への進出に備えた先行特許も一部占めているとサムスン電子は説明した。

カン・ヒジョン記者

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