知的財産ニュース 第一毛織、ノバLED買収交渉の最終詰め中
2013年7月30日
出所: 電子新聞
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第一毛織は、ノバLED買収に関し、交渉の最終的な詰め作業を行っている段階であることが分かった。
30日、外国メディアと業界によると、第一毛織は、第3四半期内にドイツの有機発光ダイオード176(OLED)素材を生産するノバLED(Novaled)の買収をまとめる計画だという。早ければ今週内に買収の交渉を締結するという意見もささやかれている。
ノバLEDは、OLED関連の多くのオリジナル特許を保有しており、コア素材も生産している。代表的には、PIN(P-doped、Intrinsic、N-doped)という素材だ。これは、正孔輸送層(HTL)と、電子輸送層(ETL)にp型素子とn型素子を加えて電子移動のスピードを高め、作業を円滑にする役割をする。
第一毛織は、OLED素材の事業を強化するため、ノバLEDの買収を推進している。今回の買収は、サムスンディスプレイとサムスン電子にも影響を与えると見込まれている。サムスンは、LGと繰り広げている特許係争において、事態の拡大を防止するほか、今後の交渉でも有利な地位を占めることができる。
買収金額は2億ドル以上と予想されている。4月までは、第一毛織とドゥサンが買収競争に参加し、金額は3千億ウォンにまであがっていたが、5月、ドゥサンが買収を放棄し、価格交渉が再開されて買収価格が低くなったという。
第一毛織の関係者は、「ノバLEDの買収を推進しているのは確かであるが、詳しいことはコメントできない」と述べた。
ムン・ボギョン記者
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