知的財産ニュース 全国の大学サークルを創業と革新の拠点として育成

2013年10月8日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、最近、第3の産業革命といわれている「3Dプリンター」を全国25の大学の発明サークルに支援すると発表した。そのほかの様々な教育プログラムを通じて創造経済をリードできるよう、全国大学の発明サークルを創業と革新の拠点として育成すると発表した。

全国大学の発明サークルは、発明や、それを通じた創業に関心の高い学生が集まって新たなアイデアを共有発展させ、コンペに挑んだり、権利化して創業するなど、様々な取り組みを行ってきた。

しかし、アイデアを具体化し発展させるために必要な機材や関連の教育プログラムが不十分で、良いアイデアが埋もれてしまうなど、活性策に難渋していた。そのため、韓国特許庁は、3Dプリンターを支援して発明活動を励まし、様々な教育プログラムとともに、企業との連携を通じて「ダイソン(James Dyson)」のような未来の発明家として育成する計画だ。

(株)LS産電は、7日、全国発明サークル会員50人を招いて生産施設と知的財産戦略を紹介し、知的財産チームの韓英社と懇談会を開いて産業界で求められる能力と知的財産における人材像を説明した。この場で知的財産チームのカン・ファンジン課長は、「工学的な能力に法律の知識を兼ね備えた融合人材が求められている。これからもLS産電は、発明人材の養成に向け、さまざまな支援を行っていく構えだ」と述べた。

一方、発明サークルの優秀な発明については、大学創意発明大会への参加を誘導し、知財権の出願・試作品の製作支援を通じて、創業につなげるほか、夏休みや冬休みを利用した特許教育、上半期・下半期に発明能力向上のためのワークショップを開催する。年末には、優秀な成果を上げたサークルを選定し、担当教授を含めて褒章し、全国の発明サークルを革新的な発明が行われるクリエイティブな空間として構築していく計画だ。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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