知的財産ニュース LG電子、「サムスンは特許権の使用を正当に補償せよ」

2013年1月24日
出所: デジタルタイムズ

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LG電子がサムスン電子とサムスンディスプレーに対し、特許権使用に係わる正当な補償を要求した。政府の仲裁で和解が造成されたかのように見えたが、今後サムスンとLGの特許訴訟戦の成り行きが注目される。

LG電子は24日に、「サムスンディスプレーの特許侵害禁止に係わる訴状に関するLG電子の立場」という資料を発表し、訴訟に対し残念であると表明した。

会社側は昨年12月7日に、サムスンの子会社であるサムスンディスプレーが、LG電子を相手にソウル地方裁判所に提起した「特許侵害禁止」の訴訟に関する訴状を23日に送達されたと述べ、今回の訴訟に対し、大変残念であり、サムスン側が諸般状況を十分に考慮した後に訴訟を提起したのかどうか疑問であると批判した。

これまでたくさんの与件を考慮して特許権の主張をためらってきたが、今後はサムスンが提起した訴訟に積極的に対応して行き、世界的な技術力を基盤に特許権行使を行って行きたいと強く述べた。

アン・スングォンLG電子の最高技術責任者(CTO・社長)は、「LG電子は持続的な研究開発(R&D)により独自技術を確保し、携帯電話・TV・家電分野において世界最高水準の特許を保有した企業として韓国内外において評価を受けてきた」とし、「サムスンは不必要な訴訟を取り下げ、韓国の特許権に対する正当な補償について交渉すべきである」と述べた。

しかし、発表資料の末尾で、消耗的な紛争よりは合理的な交渉に応じる意思が十分にあることを明らかし、和解の可能性を見せており、サムスン側の反応が注目される。

李・ホンソク記者

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