知的財産ニュース サムスン電子、米控訴裁にネクサスの販売差止めに棄却要請

2013年1月15日
出所: デジタルタイムズ

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サムスン電子は、アップルが米国連邦巡回控訴裁判所の全員裁判部に提起した「ギャラクシー・ネクサス」スマートフォンの販売禁止申請の棄却を要請する文書を提出したと外国メディアは15日に報道した。

以前、米国連邦巡回控訴裁判所は、昨年10月にギャラクシー・ネクサスの米国内における販売差し止めを要請するアップルの要求を受け入れた米国カリフォルニア州のサンノゼ連邦地方裁判所の原審に対し、特許侵害とそれに伴う被害との相関性についての具体的な証拠がないとしてそれを廃棄した。アップルは、この判決に対し、直ちに9人の連邦巡回控訴裁判所の全員裁判部の再検討を要請した。

サムスン電子は、先週、裁判所に提出した書類を通じて、「全員裁判は、アップルが特許侵害を主張しているギャラクシー・ネクサスの検索機能がアイフォン販売に及ぼした影響についての証拠がないため、必要がない」と主張した。

特に、サムスン電子は、アップルはギャラクシー・ネクサスが販売された際、アイフォンの市場シェアに致命的な損害を与えたという主張を証明できなかったと指摘した。ギャラクシー・ネクサスの販売量を全てアイフォンとして販売したものと仮定しても2012年第1四半期における米国スマートフォン市場で僅か0.5%に過ぎないため、アップルが主張する潜在的な損失である0.5%のシェアは大きな意味がないと指摘した。

キム・ユジョン記者

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