知的財産ニュース フェイスブックがIBMから特許購入、ヤフーとの訴訟対応か

2012年3月23日
出所: 電子新聞

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世界最大のソーシャルネットワークサービス（SNS）企業のフェイスブックが、IBMから特許を購入した。

フェイスブックが、IBMからソフトウェアおよびネットワーク関連の技術をカバーする特許750件を購入したと21日、ブルームバーグが報道。フェイスブックの広報担当者は、特許購入を認めたが詳細な内容については明らかにしなかった。

今回の特許購入は、フェイスブックがインターネットポータルサイトヤフーとの訴訟を含む法的対応をするための処置と見られる。

ヤフーは、フェイスブックが自社の特許10件を侵害したとして、去る12月カリフォルニア州サンノゼ連邦裁判所に訴訟を提起した。訴訟内容はウェブ広告、個人情報管理、ソーシャルネットワーク関連の特許。

他の特許訴訟のように、ヤフーとフェイスブックの訴訟も合意やライセンシング取引の形で解決されるとブルームバーグは予測している。

先月初め、フェイスブックは50億ドルの調達を目標にした企業公開（IPO）申請書を提出した。インターネット企業のIPOとしては、最大規模になると予想されている。

今回の特許訴訟は、フェイスブックのIPOを控えてこの会社の脆弱性を現わすものと思われる。

2011年末基準で、フェイスブックは米国特許56件を保有している。これは、他の大手技術企業が保有する特許件数と比較すると相対的に少ない。なお、ヤフーが保有する特許は1000件を超える。

ジョン・ソヨン記者

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