知的財産ニュース 専門高校・マイスター高校を知識労働者の産室に

2012年11月21日
出所: デジタルタイムズ

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韓国政府は、専門高校とマイスター高校の生徒を現場の革新に貢献できる未来の知識労働者として育成するための取り組みに本腰を入れる。

韓国特許庁のキム・ホウォン庁長と教育科学技術部のキム・ウングォン第1次官が出席し、京畿道の水原にあるサムイル工業高等学校にて「専門高校・マイスター高校の知的財産教育の協力強化に向けた了解覚書(MOU)」を締結した。

今回の締結で、両機関は、専門高校とマイスター高校の生徒が産業現場で革新をリードする知識労働者として成長できるよう、発明・知的財産の教育体制の強化を目指す。

韓国特許庁は、そのため、来年までに発明・特許の専門高校を現在の4校から7校に拡大指定し、指定学校を地域の戦略産業に貢献する知識労働者養成の拠点機関として育成する。また、発明・知的財産教育と関連した授業モデルや評価モデル、教師の研修などに関する優秀事例を選定して紹介していく計画だ。

さらに、こうした高校において発明・知的財産教育の一層の強化を図るため、次期教育課程の改正時には、高校専門教科課程に発明・知的財産関連の教科目を新設することにした。その他にも、知的財産教育に向けた教員の専門性及び知的財産教育の周知拡大も推進する。

締結式に続き、サムイル工業高校と協力企業間で採用協約も締結した。

キム庁長は、「今回の締結で、専門高校とマイスター高校の生徒が単純な技能労働者から知識労働者として育成できるようになり、創意力の高い技術人材の育成に貢献すると期待されている。」と述べた。

一方、キム第1次官は、「教育科学技術部も専門高校やマイスター高校の生徒が知識労働者として成長できるよう、惜しまぬ支援とともに、特許庁と持続的に協力していきたい。」と語った。

イ・ジュンギ記者

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