知的財産ニュース 新素材原料、これからは韓国で入手

2012年2月27日
出所: 韓国特許庁HP

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最近、国家間および企業間の新素材技術競争は、戦争を彷彿させるほどその熾烈さは増している。特に、新素材開発および商用化が高付加価値創出の核心とされる情報・通信、バイオなどの先端産業分野では、一次元高い技術競争力と市場競争力確保のために既存の物質とは異なる新しい新素材の原料を発掘するのに総力を傾けている。

このように、新素材開発の核心要素として既存の技術開発はもちろん、新しい原料資源の発掘・確保が切実に要求されることで、今や新素材技術競争は技術・資源戦争とまで呼ばれるなど新しい局面を迎え、これは技術競争力に比べ天然資源が相対的に不足した韓国の新素材開発において解決しなければならない重大な課題となっている。

このような時点に、最近韓国で世界的に希少な金属であるニオブ(Niobium, Nb)が発見され注目を集めている。

ニオブは、灰色で軟性のある遷移金属で、高温でも酸化せず、特定の臨界温度以下で超伝導性を示し、アレルギーを引き起こさないなどの特性を持っており、高合金鋼などの鉄鋼材料、情報技術(IT)融合製品、超伝導体、医療用具などの新素材、触媒成分に必ず使用される成分だ。

また、世界的な採掘可能年数が45年しか残っておらず、韓国は今日まで全量輸入に依存していたレアメタルでもある。

韓国特許庁によれば、ニオブの製造、精製、合成およびニオブの添加製品など、ニオブ関連の出願件数は8,000件余り(2011年12月31日基準)に達し、2006年以降毎年平均600件程度が着実に出願され、このうち国内出願は30%を上回ることが分かった。

産業技術別の出願比率は、有機化合物・高分子製造、触媒、セラミック、製鉄・冶金などの化学合成・処理技術分野(42%)、半導体、超伝導性、電池、エネルギー変換技術分野(20%)、金属加工技術分野(12%)、情報保存、測定、分析技術分野(9%)、衛星・衣類、食料品などの生活必需品分野(2%)の順で、ニオブ関連の技術が多様な産業分野で活用されていることが分かる。

特に、ニオブ素材を活用した水素保存材料の製造技術、チタニウムを使用した超高純度ニオブ素材の精錬技術およびジルコニウムとニオブ酸化膜を含む誘電膜を備えた半導体素子製造技術など、製品の品質はもちろん、価格競争力を兼ねていると評価される技術が、最近特許登録されているだけでなく、ニオブ酸化物のナノ構造体、ニオブがコーティングされた燃料電池のような最先端複合技術に関する研究成果が次々に発表されている点は、最先端新素材分野において、ニオブの活用技術レベルが次第に高まっていることを実感できる。

これに対して特許庁の担当審査官は、たとえ国内で発見されたニオブ成分の埋蔵量と規模が正確に確認されておらず、現在は鉱物資源工事など、関連機関が調査に着手した時点に過ぎないとはいえ、新しい素材原料の発掘および確保は、新素材の技術開発を加速化するのに重要な原動力になることを勘案すれば、今回のニオブの発見は、技術競争力と価格競争力を同時に持ち合わせるための新素材開発技術発展方向を提示するのに、象徴的な意味が十分あると評価されると明らかにした。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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